このような方に向いています。
・入れ歯やブリッジを卒業したい方
・人前で入れ歯を外すのは嫌だという方
・人前で話す事が多いので入れ歯は嫌だという方
・入れ歯を外した時の顔を見られたくないという方
・ブリッジの下に食べかすが挟まって臭いという方 = インプラントにしなくても、
ブリッジの歯の底の形態を変えることで、食べかすが挟まりにくくなります。(外科処置が必要な場合もあります)
歯があることは認知症の予防にもつながります。
インプラントにすれば,一生大丈夫ではありません。
もともと歯周病がひどい人はインプラントにしても歯周病になりやすい傾向があります。
他人の生活習慣を変えるということは、大変なことです。その方が今までにしてきた生活習慣を完全に変えないと、虫歯や歯周病は治りません。高額な費用と時間を費やして治療をしたとしても、すべてがダメになることもあります。
なぜ、歯を失ったのか、その根本的な原因を考え、その原因を除去し、変えないと、インプラントもダメになります。(インプラント歯周炎など)。インプラントにすれば大丈夫などという安易な考えをもっている方は、考えを変えないと、治療はできません。
早く治したい、これは誰でも同じ気持ちだと思いますが、人それぞれ、お口の中の状態は異なります。
また、どのようにしても、元通りにはなりません。色や形態は元の状態より良くなる可能性はあります。歯が無かった時と比べてどうなのか、入れ歯に比べてどうなのか、以前に比べてどうなのか、そのようなことを振り返り、少しでもありがたさを感じるような気持ちをもたなければ、治療される側も治療する側も、幸せはないと思います。
2021年
当院では49本のインプラント埋入手術を行いました。
そのなかで、骨と結合せずに脱落したものは、1本(上顎臼歯部)でした。
したがって、骨と結合するまでの成功率は、98%となりました。
脱落した症例も、再埋入によって、結合を得、現在最終上部構造によって無事に機能しています。
人工の歯根となるインプラントはチタン製です。チタンは骨と結合する特性をもっています。また、地球上で最もアレルギーの少ない金属と言われており、金属アレルギーの方でも特殊な場合を除き、使用していただけます。
顎の骨にしっかりと固定されるインプラント治療は、メンテナンスを受けていれば、ぐらついたりせず、毎日取り外して洗う必要もないので、入れ歯などと比べてもメンテナンス面で優れています。天然の歯とほぼ変わらない感覚で噛むことができ、自然で美しい歯を手に入れることができる、それがインプラント治療なのです。
よく勘違いされる患者さんがいますが、インプラントをしたからといって,永遠にその歯が存在するわけではありません。
全てが無機質のものですから,細菌によって虫歯になることは,有りえないです。
しかし,”歯”という形ができる以上,歯周病にはなります。歯周病に罹患しないのは,無歯顎(総入れ歯)の方だけです。
インプラントを骨の中に埋入した後、3ケ月〜6ケ月経過し、インプラントが骨に結合したことを確認すると、仮の歯が入ります。当院では、前歯はもちろんですが、奥歯も必ず、仮の歯を装着します。仮の歯の形を調整することによって、歯肉の形をコントロールするからです。仮の歯を入れている期間は様々ですが、仮の歯を入れずに、急にセラミックスの歯(患者さん用語では、本歯;ほんば)が入ることはありえません。
どのような治療にも共通して言えることですが、
インプラント手術では、歯が入って機能(噛み合わせを与えた)させた後に歯周病(インプラント周囲炎)を起こす可能性があります。
骨の中に植立したインプラントは、1回法、2回法という術式の違いによって、お口の中にインプラント上部を塞ぐ“蓋(ふた)”が、歯肉から貫通していて見える場合(1回法)と、歯肉に覆われて見えない場合(2回法)があります。1回法の場合は、蓋がお口の外にでていますので、インプラントと連続しています。したがって、術後、抜糸が終わってからは、普通の歯という形は無くても、歯と認識し、蓋の周囲は歯ブラシをあてる事が必要です。2回法の場合は、歯肉の下にインプラントも蓋も埋まっており、お口の中と交通していませんので、歯ブラシは不要です。また、手術が成功したとしても、患者さんが満足しない場合もあります。噛めるけど、舌が歯に触る、舌が狭い、しゃべりにくい、歯と歯の間に食べ物が詰まる、食べ物が歯と頬の間に挟まる などです。これは、術前にどのような骨の状態で手術をしたかによって変わります。長年、入れ歯を入れていた患者さんは、骨が縦・横に吸収して(患者さんが言う、骨が痩せたということ)、インプラントが舌寄りに植立されたことや骨が縦に大きく吸収されたために、歯が縦に長くなったこと、それによって、歯と歯の間の三角形(歯冠乳頭)が無くなったこと、歯と頬粘膜の間にある付着歯肉という組織が失われ、歯の根元と頬粘膜が近接していること などの理由によります。
これらの症状を改善するには、術前に失われた骨を再生する手術や歯肉を増やしたり、移植する手術が必要になります。
当院でも、このような手術は行っていますが、年齢によっては、大量の骨造成や歯肉の移植などは肉体的な負担となることもあり、理解された患者さんのみに行うことにしています。
したがって、失った歯を作る手術の目的を達成しても、お口の中の環境を完全には回復させることができない場合もあります。簡単に言えば “いごこちが悪い” ということでしょう。
そもそも、100%の機能回復は、歯科のみならず、どのような手術においてもありえなく、それを理解したうえで、手術を受けていただく必要があります。
インプラント手術の説明を良く理解した上で手術を受けてください。医学的には手術が必要であっても、その手術を治療として選択するかどうかは患者さんが決めることです。
前歯のインプラントは非常に難易度が高いとされています。
上記写真は、右上中切歯、左上中切歯、側切歯、犬歯とすべてインプラント(単冠補綴)
抜歯と同時にインプラント~仮歯まで入れる方法です。当院の得意分野の1つです。
上顎の小臼歯~大臼歯は,骨の上に”上顎洞”という空洞があり,そこまでの骨の高さが不足し,インプラントが入れられないといわれる場合があります。そのような症例でも,”上顎洞底挙上術”にて対応可能です。
上顎洞までの距離は3mm側方からのアプローチの適応と判断しました。
6mm挙上しました。頬側の骨壁は上顎洞底に引っ越ししています。