【1月29日】
こんにちは。
歯科衛生士の上田です。
遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
何だかあっという間に正月が終わってしまいましたね…。
そんな気がしてました(^_^;)
そして今月も終わりそう笑
今年はアクティブに行動しようよ思っています!
暖かくなってからですが(爆)
さて、今月は何を書こうかななんて思ってたところに、患者さんからの定期検診の予約のメールで思いつきました。
今月は幼児期の食事についてです。
歯科衛生士の仕事ほど口腔を通じて小児、成人、高齢者と幅広い年代の方に寄り添える仕事はないのではないかと思います。
どの年代にも歯科治療やメンテナンスは必要であり、もっと言えば一生を通じて長く患者さんと付き合っていける働きがいのある仕事だと思います。
実際に私は、武井歯科クリニックに21年勤めており、今年の4月で勤続22年になります。
21年勤めていると自分も歳をとりますが、もちろん患者さんも歳をとりますので、学生だったあの子が大学生になり就職して戻ってきたとか、独身で仕事をバリバリしてた方が妊娠を経て、子育てに奮闘してるだとか、時の流れを感じます。
中には現役で働いていた方が退職し、高齢になり亡くなられた方もいらっしゃいました。
そんな経験を経て、私が思うのは人生のさまざまなステージにおいても、健康であるためにはやはり食事は大切だということです。
話を戻しますが、定期検診でメールをいただいた患者さんは出会った頃は高校生でしたが、大学生になり就職をして結婚出産を経て、今では一児のお母さんです。
何だか親戚のおばさんくらいの気持ちになってしまいます笑
患者さん自身だけではなく、お子さんのサポートも歯科の観点からできればいいなと思い、今月は幼児の食事について書こうと思います。
幼児期は養育者に全面的に依存している時期なので、養育者は正しい食生活を習慣づけることが重要です。偏食や食品の好き嫌いが固定しやすい時期なので、注意が必要です。
また、咀嚼(そしゃく:噛むこと)は発達過程にあるので、食事で少しずつ噛むことの習慣をつけていく必要があります。
この時期の噛むことの利点は沢山あり、まずは唾液の分泌促進です。
唾液が分泌されることにより消化を助けたり、口腔内を清潔に保つことができます。あとは歯並びの乱れや不正咬合の予防や顎の発達にも関係してくるのです。
離乳食を始めて2歳前までの間はまだ奥歯が生えてこないため、食品を細かく刻む必要がありますが、少しずつ段階的に刻み方を粗く、大きくしていったり調理法を変えていくと良いです。
薄切り肉とさいの目切り野菜のカレーと、骨付き鶏肉と乱切りの野菜カレーでは、噛む回数が3倍も増えるという実験結果があるそうです。
なので食べやすさだけを考えるのではなく、ある程度の大きさにすることで、噛む回数を増やし咀嚼の習慣をつけていくことができるというわけです。
幼児期は身体の小さい割には沢山の栄養素を必要としますが、消化機能や咀嚼力が十分に発達してないので、3食の食事のほかに間食を1〜2回加えた食事にします。
何となく私達の食事は朝、昼を軽めにして夕食に重点を置く方も多いとおもいますが、幼児は昼食に重点をおくのが良いそうです。
遊びとの区別をしっかりつけて食べることに関心を向けさせ、食事の時間は30分くらいで打ち切るようにしましょう。
食べられずに口から出してしまう場合は、舌で潰せるくらいの硬さにの食べ物に戻しましょう。無理に食べさせると丸飲みすることを覚えてしまい、しっかり噛むことを学習することができません。
1歳半から1歳8ヶ月くらいになると奥歯が生えてくるので、少し弾力のあり簡単に噛み潰せる硬さのものにしましょう。
2歳半から3歳ごろには全ての乳歯が萌出するため、ほとんどの食べ物を食べることができるようになります。
味覚の発達のピークは3、4歳と考えられています。また、10歳までの味の記憶が、その後の味を感じる基礎になるのです。
この時期に強い甘味や塩味、化学調味料などの食品添加物が含まれる食品の味を覚えてしまうと、その味を「おいしい」と感じるようになってしまうのです。
最近ではキュウリなどの味が分からないという幼児が増えているそうで、その原因はこのようなことから考えられます。
働くお母さんは本当にすごいです。
仕事に子育てに家事。
自分たちの食事の用意の他に子供の食事を別で用意するということは本当に大変なことだと思います。
今度、来院した時に私も姪っ子に作るレシピを教えてあげたいなと思っています。
頑張れ!お母さん!
今週の作り置き
左から時計周り
・豚肉ともずくのポン酢炒め
・ちぢみほうれん草とコーンの炒め物
・人参とパパイヤとしりしり
・ささみと油揚げと切り干し大根の煮物
・ブロッコリー
・ちくわの磯辺揚げ
以上、今週の作り置きでした!
来月もお楽しみに。
上田