中央の33Gが今まで使用していた注射針です。25Gは、ワクチン接種時の筋肉注射で主に使用されるものです。
35Gの太さは、0.23mmで、33Gは、0.26mmですので、0.03mm細くなりました。この内側に注射液が通る管がありますが、(内径)それは、33Gと変わらなく、0.11mmで、注射速度や圧力には変化はありません。
したがって、針を刺した時に外径が細くなった分、痛みが少ないということです。
穿通抵抗値(N)という数値では、33Gのものが、0.445Nであるのに対し、35Gは、0.375Nとなっています。約15%低下したことになり、その分、痛みも少なくなっています。
また、針の先端角は9度で、シリコーンコーティングも施されており、疼痛の軽減に関与しています。
なお、針のたわみ量は33Gの0.06mmに対し、35Gは、0.08mmに留めています。
実際に患者さんに聞いてみたり、自分に打ったりしてみると、針を刺すことによる痛みは、軽減されているのを実感します。しかしながら、刺入点や刺入後の麻酔薬の注入スピードにも注意を払わなければ、元も子もありません。
もちろん、日本製です。